適正ウエイトの目安は?
適正ウエイトの図り方
ダイビングの際、自分に合った適正ウエイトでダイビングを行っていますか?
適正なウエイトを身に付けないと、スキルアップの妨げだけでなくリスクも増えてしまいます。
例えば、オーバーウエイトの場合、海中でBCに給気してもどんどん沈んでしまい、ずっとフィンキックし続けなければなりません。姿勢も上半身が起き上がって立ち泳ぎ状態になるので、水底の砂を巻き上げる、サンゴを折ってしまうなど迷惑行為に至ってしまう場合も少なくありません。さらに、疲労度も高くエアの消費も早くなります。またBCのエアを頻繁に出し入れしないと浮力を保てない為、肺での微妙なコントロールをする余裕がなくなってしまうので、中性浮力をマスター出来ないままとなってしまいます。中には、スムーズに潜降する為、ウエイト量を増やす人がいますが、それでは正しい解決にはならないので止める様にしましょう。潜降に苦労するのは、ウエイト量の問題ではなくスキル不足が一番の原因です。まずは適正ウエイトでのダイビングをして、潜降のテクニックを掴む様にしましょう。
では、自分に合った適正ウエイトの図り方をご紹介します。
※器材を全て装着した段階で行います。
① 下記の目安のウエイト、又は普段つけている重さのウエイトを装着する。
② BCの空気を全て抜いて目の高さで浮いた状態で開始
③ 息を吸うと、水中から顔が出る
④ 息を吐くと顔が水中に少し沈む
このような方法で図ります。もしBCの空気を全て排気した時点で沈んでしまう、息を吸っても吸っても浮かない場合は、オーバーウエイトです。または吐ききっても沈まない場合は軽すぎるので、調整して再び図り直します。
このようにして、適正ウエイトを図ります。実際に潜る時は、タンクの消費分を計算して、安全停止中に浮かない様に1〜2kg多めに装着しましょう。ウエイト量は様々な条件によって変わってきますので、着用したスーツやタンクに合わせて決定するようにしましょう。
[ウエットスーツの場合の適正ウエイトの目安]
体重50〜55kg 体重65〜70kg
スチールタンク+5㎜ツーピース 3〜4kg 4〜5kg
スチールタンク+3㎜ワンピース 3〜4kg 3〜4kg
※ アルミタンクの場合はウエイト量を2kg増やします。
※スーツはメーカーや使用頻度により浮力が異なる為、あくまで目安となります。