ガラスハゼ
名前
一般的に「ハゼ」というと「マハゼ」という魚のこと。ハゼとは9科2211種類いるうちの一つのハゼ科全体の呼び名となります。
「ハゼ = マハゼ」は、北海道から種子島付近、朝鮮半島や中国など東アジアの沿岸部などの、湾内や汽水域の砂泥底に多く生息。
オーストラリア・シドニー、アメリカ・カリフォルニアにも生息していますが、アジアから出向する船の”バラスト水”という船底の重しに使う水などに交じって運ばれたと考えられています。
・素早い魚なので「ハセ(馳)→ ハゼ」になったという説
・「弾丸魚」という漢名から、「爆ぜる・ハゼル→ ハゼ」
和名の由来通り、ガラスのような透明の体に黄褐色の横帯がある
大きさ
小型のハゼで成魚の全長が2~5cm。雌の方が雄よりわずかに大きい。体はわずかに縦扁し、頭は二等辺三角形上で、眼や口は大きく、
体や鰭は透明感が強いのが特徴。
種によっては内臓の一部が透視できる。意外と大きい犬歯が下顎にある。
生息場所
水深3~45mのサンゴ礁のムチカラマツやヤギ類、ハマサンゴ類やミドリイシ類など刺胞動物の群体上など、潮通しの良い場所にすむ。
台湾、紅海、インド太平洋に分布し
日本では9種が知られ
小笠原諸島、伊豆半島、琉球半島にかけて分布し、種数は琉球列島に多い。
特徴
体側に5~6本の赤褐色または褐色の細い横帯がある。尾鰭の下葉側三分の一が暗赤褐色。通常は1ペアでムチカラマツ属の群体に付いて生活
しているが、まれに2ペアが付くこともある。ポリプを除去し、むき出しになった幹の周囲を産卵床にする。
石サンゴ類に付いて生活するものは群がりながら遊泳し、サンゴ枝への離着を繰り返す。
危険が迫ってもムチカラマツから離脱することはない。
他種との違いは一見しただけではなかなか分からない。背中に白い寄生虫が付いている物もある。
ダイビングでは写体になるガラスハゼを撮りに行く人も多くいます。
近場の田辺や串本でもみれますので、是非皆さん見に行きましょう~♪