高血圧の方のダイビングは・・・?
よく高血圧の方に『ダイビングをすることは可能ですか?』という質問をいただきます。
先に答えを述べさせてもらうとNOです!
高血圧とは体内において血液が通る際に血管を押す力がある一定の水準よりも高い状態をいいます。
血圧には収縮期血圧と拡張期血圧の二種類があり、収縮期血圧とは心臓が収縮した時に心臓から送り出される血液が血管を押す力、拡張期血圧とは心臓が拡張した時に心臓へ戻る血液が血管を押す力を表します。
日本では収縮期血圧が160㎜hg以上、拡張期血圧が95㎜hg以上のどちらか一方であれば高血圧とされています。
現在、日本では軽高血圧を含む高血圧の症状を持つ人は約3400万人とされ、人口の約4分の1が高血圧ということになります。
高血圧はいまや国民病と言えますね・・・
高血圧の原因は下記の要素が挙げられます
・肥満
・ストレス
・遺伝性因子
・塩分の過剰摂取
・喫煙
・生活習慣病
↓↓ 高血圧の改善方法は下記のようなものが挙げられます ↓↓
・規則的な運動
・塩分摂取量の制限
・アルコール摂取量の制限
・規則正しい生活
※以上のような方法だけでは改善されない場合は降圧剤を服用しなければなりません。
ここまで高血圧について述べてきましたが、ダイビングでは心臓発作の発生などの可能性を最小限に
抑えるために収縮期血圧の許容範囲を140㎜hg~145㎜hg以下と定義しています。
そのため冒頭でも述べたように高血圧の方がダイビングをすることは望ましいとは言えません。
また、降圧剤を服用している方も圧力下において薬の副作用の問題が発生する危険性があるため
ダイビングをすることは望ましいと言えません。