ダイビング器材を上手にお使いいただくために<BC編>
B.C.(Buoyancy Compensator)
スーパーシンチタンクベルトシステムの装着方法
SCUBAPROスーパーシンチタンクベルトシステムは、あらゆるスキューバ用シングルタンクにも
簡単にB.C.を取り付けることが可能です。
シングルタンクへのセットアップは以下のように行います。
- タンクベルト(W1)をタンクに巻き付け、ステンレス鋼のバックル(B)の端を台形のDリング
に通します。 - タンクの肩部をバックプレートの凹部(S)に合わせます。そしてレバー部(B)がバックパック
の近くにくるよう設置します。 - バックプレート上部にあるタンクロケーターストラップ(L)を、タンクのバルブネック(首部)に
巻きバックパックストラップ本体が滑り落ちないようにしながら、タンクバルブの正しい位置
を確認し、B.C.にセットします。タンクベルトの長さを少しきつめにセットしておくと良いで
しょう。使用回数が少ない場合、水分を含んでいない場合は、水につけてからのびるおそ
れがありますので、きつめに締めて下さい。 - ベルクロの位置でタンクベルトの長さを調整します。
- さらにロックをして安全を確保するために、タンクベルトの端(T)をループ環(SL)にはめ
ます。 - タンクを所定の位置に設置したら、バックパックの取っ手を持ち器材を持ち上げ、しっかり
と振り、締め込みが確実かチェックします。タンクを取り付けているバックパックを上下に
動かし、もし動くようであればスーパーシンチタンクベルトシステムをセットし直さなくては
いけません。
※バックパックは、B.C.のモデルにより構造が異なります。
操作 : 給気
インフレーション(給気)ボタンで、B.C.に給気する
インフレーション(給気)ボタンを押し、B.C.へ給気します。インフレーション(給気)ボタンを押す
と、エアがB.C.に入っていきます。
給気の上手なコントロール方法は、インフレーション(給気)ボタンを押し続けるのではなく、押
して放す動作を繰り返し、調整しながら空気が断続的に入るようにすることです。
A.I.R.2のマウスピースまたはBPIのオーラルバルブから、B.C.に給気する
A.I.R.2のマウスピースまたはBPIのオーラルバルブを使えば、自分の吐く息でB.C.に給気が
できます。オーラルインフレーションは、水面あるいはダイビング前の陸上で行って下さい。
A.I.R.2やBPIでB.C.に空気を入れられない場合や、入れたくない場合にもオーラルインフ
レーションで給気します。
オーラルインフレーションの給気方法
- A.I.R.2のマウスピースまたはBPIのオーラルバルブに少量の空気を吐き、A.I.R.2の
マウスピースまたはBPIのオーラルバルブに溜まっている水を排出します。 - ①のままデフレーション(排気)ボタンを押しながら、息を吐き続けます。
- デフレーション(排気)ボタンを放します。同時にA.I.R.2のマウスピースまたはBPIの
オーラルバルブから口を離します。 - 上記を繰り返し、望む浮力を得ます。
操作 : 排気
排気バルブは、左胸にトラディショナル(エルボー)タイプインフレータ、右肩にショルダー
ダンプバルブを装備しています。どのタイプの排気バルブでも、B.C.内のエア位置よりも
バルブを高い位置にします。レバーを押す、またはノブを引くことを停止すればバルブが
締まり、排気は中止します。
A.I.R.2のマウスピースまたはBPIのオーラルバルブで、B.C.からエアを抜く
水中で顔が上向きになるような姿勢を取ります。A.I.R.2のマウスピースまたはBPIの
オーラルバルブを持ち上げ、顔の正面に持ってきます。
デフレーション(排気)ボタンを押し、エアが排出しているのを確認します。上手にコント
ロールするためには、エアを短時間規則的に出し、浮力がどう変わるか確認して見る
と良いでしょう。
ショルダーダンプバルブ
右肩のショルダーダンプバルブにはヒモが接続され、その先端にノブがついています。
ノブを静かに引くとバルブが作動します。
ダイビング後の、B.C.の手入れ
適切な手入れと保守が、長くお使いいただくためのキーポイントです。以下に手入れと
メンテナンスをご紹介いたしますので、必ず行って下さい。
使用後は、必ずB.C.内部、B.C.外側をきれいな水でしっかりと洗います(刺激のある
溶剤や洗剤液などは使ってはいけません)。
- B.C.のインナーブラダーに、真水を約1/4入れます。
CLASSIC ADVENTURE/CLASSIC ADVENTURE PONYの場合は、トラディ
ショナル(エルボー)タイプインフレータをはずし、B.C.のインナーブラダーに真水を
約1/4入れます。 - B.C.を口で膨らませ、振って、B.C.の内部全体に水が回るようにします。
- B.C.を逆さにし、デフレーション(排気)ボタンを押し、水と空気をA.I.R.2のマウス
ピースまたはBPIのオーラルバルブから排出します。 - ①~③を1回から2回繰り返します。
- B.C.全体をきれいな水で洗います。そして水をはった桶などに入れて、潮抜きを
十分に行います。 - 全ての給排気バルブ等を洗い、砂やその他の汚れが取り除かれているか確認
します。 - B.C.を乾燥させます。(つるして乾かす場合は、直射日光が当たらないようにします。
完全に乾かしてから、少し膨らませた状態で保管します。)