ダイビングウェットスーツを買う前に!プロから学ぶ種類や選び方
目次
ダイビングでウェットスーツはなぜ大事?役割は?
ダイビングを行なうに当たり、ウェットスーツはなぜ重要なのか。
理由は様々ありますが、特に以下の6項目が大きな理由となります。
理由1.体が冷えないよう保温する
ウェットスーツが特に重要になる理由は、保温性です。
海中は陸の上よりも寒く、水は大気のおよそ25倍の速度で体温を奪うとされています。
体温が35度以下になると低体温症(ハイポサーミア)を発症し、体の震えや酸欠(チアノーゼ)、意識喪失などの症状を引き起こすリスクがあります。
ウェットスーツは、こうした体温の低下を防ぐ役割を果たしており、安全にダイビングを行なう上で欠かせないアイテムといえるでしょう。
理由2.危険から肌を保護する
保温性とともに重要になるのが、危険物からの保護です。
ダイビングでは美しい海の生き物や景色が楽しめますが、危険なものが多いことも忘れてはいけません。
鋭く尖った岩や海中に投棄されたゴミで体が傷つくこともありますし、イモガイやエチゼンクラゲ、ガンガゼなど毒を持った生き物もいます。
こうした危険から身を守る役割を持っているのが、ウェットスーツです。
ちなみに、こうした生き物は自分から接近して触れない限り害を及ぼすことはまずありません。
理由3.水圧に耐える
ダイビングにのめり込み、深い海に潜れるようになると実感しやすくなるのが、水圧です。
深く潜れば潜るほど水圧が激しくなるので、体にかかる圧迫感が強くなっていきます。
ダイビング用のウェットスーツは水圧に耐えられるように厚めに設計されているため、圧迫感を大幅に軽減できます。
理由4.浮力の確保
浮力の確保も、ダイビングを楽しむためには必要な項目です。
ダイビングは海底に潜って景色や生き物を眺めるレジャーですが、いざというときに海面に上がるために浮力を確保することも重要です。
ダイビング用のウェットスーツは構造上空気をためて気泡を作ります。
この気泡によって浮力を確保できますし、高い断熱性を持つことができるのです。
理由5.日焼け防止
ダイビングで長い間海に潜っていても、日焼けします。
太陽の紫外線は海底でも届くため、紫外線対策をしていないと日焼けしてしまうのです。
紫外線は長時間浴び続けるとやけどのリスクが発生します。
特に沖縄や夏の日本では太陽の紫外線が強いため、ダイビングや水泳を楽しむ場合は、紫外線対策は必須と言えるでしょう。
ダイビング用のウェットスーツはタイプによっては全身を保護するものもあるので、十分な日焼け対策になるでしょう。
理由6.モチベーションのアップに
モチベーションの高さは遊ぶ上でももちろん、技能の習得にもプラスの要素になります。
モチベーションが高ければその分のめり込むことができるため、純粋にダイビングを楽しみやすくなります。
そんなモチベーションアップに一役買っているのが、ウェットスーツです。
こだわりにこだわり抜いて選んだものや、オーダーメイドで作ったものなど、ウェットスーツにこだわればその分愛着が湧きやすくなるので、よりダイビングが楽しく感じやすくなるでしょう。
主なダイビングウェットスーツの種類
ダイビング用のウェットスーツと一口に言っても、実際には様々なものがあり、特徴が異なります
ここでは、そんなウェットスーツの種類についてお話しましょう。
フルスーツ(ワンピースフルスーツ)
手首から足首まで全身を覆っているウェットスーツであり、最も一般的なスーツです。
最も安全性が高く保温性も高いほか、フルシーズン使用できるのが特徴です。
ウェットスーツ選びでは、基本的にはこれを選べば失敗することはまずないでしょう
シーガル
上半身は半袖、下半身は長ズボンタイプのウェットスーツです。
暖かい季節で活用できるほか、後述するタッパーと組み合わせることでフルスーツ以上の重ね着となるので、より安全性と保温性が向上します。
また、組み合わせによってファッション性が上がるのもシーガルの魅力です。
スプリング(ショーティー)
半袖、半ズボンタイプのウェットスーツです。
保温性は劣りますが身軽で動きやすく、暖かい季節では暑苦しくならないというメリットがあります。
タッパー(ジャケット)
上半身のみを覆うタイプのウェットスーツです。
手首まで覆っているので上半身の防護と保温性が高く、ウェットパンツと組み合わせることでファッション性を高められるのが特徴です。
カジュアルにダイビングを楽しみたいのであれば、ジャケットタイプはおすすめといえるでしょう。
ベスト
ノースリーブタイプのウェットスーツです。
肩周りに負担が少ないので、体を動かしやすいのが特徴です。
また、インナーとしても使用できるので、より保温性を高めたいのであれば重ね着を検討しましょう。
ベストは色々なタイプがあり、頭を保護するフードが付いた「フードベスト」や長ズボンと一体化している「ロングジョン」などがあります。
ダイビングウェットスーツ選びのポイント
ダイビングにおけるウェットスーツは、基本的にはフルスーツを選ぶのが無難です。
さらに言えば、オーダーメイドで寸法を測り、自分の体型にあったものを作るのが最適です。
フルスーツはほぼ全身を覆うので、保温性はもちろん、体の保護や浮力確保、耐水圧性など全てにおいて十分な活躍をしてくれます。
そして、オーダーメイドで寸法を測って自分の体にぴったりフィットするようにサイズ調整をすれば、ダイビングにおいて非常に心強い一着になるでしょう。
もう少しこだわりたいのであれば、主にどこの海でダイビングするのかを基準に考えることになります。
例えば、主に沖縄でダイビングをする場合と海外の海でダイビングをする場合とでは、条件が大きく違うのでウェットスーツの素材や生地の厚さも変わります。
また、水温が低いエリアでダイビングする場合、スーツだけではなくフードやインナーの購入を視野に入れた方が良いかもしれません。
オーシャンステージおすすめのダイビングウェットスーツ
ここでは、オーシャンステージがおすすめするウェットスーツをご紹介いたしましょう。
今回は、日本の大手ウェットスーツメーカーである「ワールドダイブ」のウェットスーツをご紹介します。
YSZロングファスナー
伸縮性に飛んだ素材を使っており、スムーズに着脱できるロングファスナーを採用しているのが特徴です。
裏地はスエードのような手触りの素材を使用しており、肌触りと保温にこだわりたい方におすすめです。
ファスナー部分に防水テープが採用されており、水の侵入を最小限に防げるため、保温性も高められています。
RBH1通常ファスナー
「琉球びんがた」と呼ばれる沖縄伝統のデザインを取り入れたウェットスーツです。
波をモチーフとした左右非対称のデザインであり、沖縄独特のデザインがアクセントとなってウェットスーツのデザイン性を高めています。
DCF通常ファスナー
女性専用のウェットスーツとして作られたのが、DCFです。
フロントファスナーにすることで、ロングヘアーの方でもファスナーを締める際に髪の毛を巻き込まず、着脱性に優れた構造となっています。
デザインも華やかなプリントをあしらうことでノーブルなイメージを持たせることに成功しています。
ダイビングウェットスーツに関するQ&A
ここでは、ウェットスーツに関して多くの人が持っている疑問の答えを、Q&A方式でご説明いたしましょう。
体型が変わっても着られるの?
問題なく着ることができます。
ウェットスーツはゴム素材でできているため、極端に体型が変化しない限りフィットしてくれます。
大幅に太ってしまった、あるいは痩せてしまった場合、メーカーに依頼すれば幅出しをしてくれますので、買い直す必要はありません。
久々にダイビングをするときに、ウェットスーツがきつい、あるいはブカブカになったと思ったら相談しましょう。
マイスーツとレンタルスーツは違う?
大きく違います。
同じような体型でも、人の体は胸板の厚さや腕の長さなど、細かい点で異なります。
そのため、レンタルスーツで自分の体にあったものが見つかるという可能性は少ないです。
結果、保温性や脱ぎ着のしにくさなど、様々なデメリットが発生しやすくなるでしょう。
体験ダイビングならレンタルスーツでも問題ないかもしれませんが、本格的なダイビングをする場合は自分にピッタリのものを用意することをおすすめします。
ウェットスーツは年間で使える?
人や、潜る場所によって異なります。
基本的に、春先から冬の間がウェットスーツのシーズンですが、人によって体感温度が違うため、シーズン外でも平気という場合もあります。
ウェットスーツはどこで買った方が良いの?
インストラクターがいるプロショップで採寸して購入がおすすめです。
経験者によるアドバイスは、初心者がネットでの知識だけを頼りに購入するよりも確実であり、具体的なアドバイスを聞くことができます。
ウェットスーツのみならず、ダイビング関連の器材は全てプロショップでの購入をおすすめします。
ダイビングウェットスーツに下に着る水着はどう選ぶべき?
基本的にどんなものでも大丈夫です。
しかし、ウェットスーツの性質上、肌に密着するタイプの方が保温性や動きやすさに影響します。
しかし、女性の場合はセパレートタイプの方がお手洗いに行くときに非常に楽です。
まとめ
ウェットスーツは、ダイビングにおいて最も重要なアイテムと言っても過言ではありません。
安全に、快適にダイビングを楽しむためのスーツであり、自分にフィットしたウェットスーツは動きやすさが段違いです。
オーシャンステージでは初めて購入するウェットスーツのアドバイスも、経験者の目線で失敗しないものを提供させていただきます。
どうぞお気軽にご相談ください!