ダイビングのマスクはどう選ぶ?失敗しないMy器材購入時のポイント
ダイビング器材の中でも、視界を左右するマスクは重要なアイテムです。
顔のサイズに合っていなければ、水が入ってきて不快な思いをしていまいます。
また、レンズが合わなければ、快適に水中の様子を観察することができません。
顔に装着するマスクは、写真撮影の際にも特に目立つアイテムです。
マスクを購入する際には、機能性や着け心地はもちろんですが、デザインにも注目しましょう。
失敗しないマスク選びのポイントや、ダイビングにおすすめのマスクをいくつかご紹介します。
●マスク選びの基本的なポイントとは?
マスクを選ぶ際には、具体的にどのような点をチェックすれば良いのでしょうか。
サイズやデザインの選び方など、注目したいポイントを5つご紹介します。
●試着してフィット感をチェック
マスクのフィット感は、顔を覆うシリコン(スカート)の形状で決まります。
マスクを選ぶ際には、実際に顔に当ててみてフィットするか確かめましょう。
後々調整できるヘッドストラップまで装着する必要はありませんが、マスクの前面部分のフィット感は必ず確認してください。
柔らかい素材で着け心地が良く、スカートと顔の間にシワやたるみが発生しないマスクが理想的だといえます。
フィット感をしっかり確認したい場合には、マスクを顔に押し当てて、鼻から空気を軽く吸ってみましょう。
マスクが顔に張り付くので、手を離して顔を上下左右に振り、簡単に落ちないか試してみます。
すぐに顔からはがれてしまう場合は、フィットしているとはいえません。
数種類のマスクを試着してみて、自身に合うものを探してください。
●外観を鏡で検討
マスクを選ぶ際には、デザインも重視したいポイントの一つです。
デザインは、顔の印象を決定付ける重要なポイントだといえます。
スーツやフィンとの相性も確かめながら、お気に入りのデザインを選びましょう。
同じメーカーの同じシリーズのマスクでも、カラーバリエーションが豊富です。
可愛らしいピンクは柔らかい印象をもたらしますが、ビタミンカラーのオレンジやイエローは、明るく溌溂とした印象をもたらします。
シックなブルーやパープルはシャープで洗練された印象をもたらし、落ち着いたブラックは熟練の上級者のような印象をもたらします。
マスクは主観的に選ぶのではなく、客観的に選びましょう。
周囲からどのように見えるのか、鏡で確認しながら選ぶと失敗しにくいです。
●鼻のつまみやすさを確認
ダイビングでは、潜る際に「耳抜き」をする必要があります。
鼓膜に圧力がかかることで感じる痛みを取り除く方法で、耳抜きをしないと内出血を起こしたり鼓膜が破れたりしてしまいます。
耳抜きの方法は簡単で、鼻を摘み、口を閉じてゆっくりと息を吐き出すだけです。
ダイビングでは、水中に潜る度に耳抜きが必要となります。
鼻を上手く摘めないと耳抜きができなくなってしまうので、マスクを選ぶ際には、鼻を摘みやすいか否かをチェックしておきましょう。
マスク越しに鼻を触ってみて、しっかりと摘めるか確認します。
違和感を覚えた場合には、自身の鼻の大きさや高さに合ったマスクを選び直してください。
●一眼と二眼の違いを押さえる
ダイビングのマスクは、レンズを1枚使用した一眼タイプと、レンズを2枚使用した二眼タイプの2種類存在します。
それぞれ特徴が異なるので、目的に合わせて最適なタイプを選択しましょう。
▼一眼タイプの特徴
一眼タイプのメリットは、なんといっても「視野が広い」という点です。
両目の間に仕切り(フレーム)がないため、水中の様子をよりクリアに楽しめます。
表情を見せて写真撮影を行いたい場合には、一眼タイプがおすすめです。
▼二眼タイプの特徴
二眼タイプは、シャープでかっこいいデザインが多いため、男性ダイバーから人気です。
一眼タイプに比べれば視野は狭くなりますが、二眼タイプであればレンズに度を入れることができます。
「眼鏡をしているからダイビングはできない」、「視力が悪いからダイビングはできない」と諦めている人は、ぜひ度入りの二眼レンズの購入を検討してください。
●シリコンごとの違いを学ぶ
マスクは、スカートやヘッドストラップに使用されるシリコンカラーによって、特性や顔の印象が変わります。
目的に合わせて、最適なマスクを選択しましょう。
透明なクリアシリコンは、柔らかく耐久性があり、顔の横から光が入ってくるため視界が明るくなるという特性があります。
顔の表情も明るく見えるので、写真撮影にも向いているといえるでしょう。
視界に光が入ってくると眩しいと感じる場合には、ホワイトシリコンがおすすめです。
顔の表情が柔らかい印象になる上にマスクの跡も残りにくいので、女性からの人気が高いです。
ホワイトシリコンも、写真撮影を目的としたダイビングに適したマスクだといえます。
男性から人気の高いマスクは、顔が引き締まってシャープな印象になるブラックシリコンです。
余計な光を遮断できることから、プロのカメラマンやインストラクターにも、ブラックシリコンを愛用している人が多いです。
●女性用のダイビングマスクにも注目
ダイビング用のマスクは性別に関係なく使用できますが、女性の場合は顔が小さく、なかなかサイズの合うものが見つからないという人も少なくありません、
サイズの小さなマスクを探しているという人は、女性用のダイビングマスクをチェックしてみましょう。
各メーカーから、さまざまなコンパクトサイズのマスクが販売されています。
女性に人気のクリアシリコンやホワイトシリコンはもちろん、シックなブラックシリコンマスクもあるので、顔が小さな男性にもおすすめです。
サイズは小さくても、機能性は一般的なマスクと変わりません。
二眼タイプであればレンズに度を入れることも可能ですし、紫外線カット機能付きのものもあるので、妥協することなく目的に合ったマスクを探せるはずです。
●オーシャンステージおすすめのダイビングマスク
ダイビングマスクはメーカーも種類も豊富で、なにを購入すれば良いのかわからないという人もいるでしょう。
ダイビング経験豊富なインストラクターがおすすめする、国内ダイビングブランド『GULL(ガル)』のマスクを3種類ご紹介します。
●VADERファネット
GULLの中でも人気のシリーズ『VADER』を、小顔向けにコンパクト化したのが『ファネット』です。
コンパクト化されてはいますが、VADERシリーズの魅力であるレンズの曲線美や機能性は失われていません。
一眼タイプで視界が広く、表情を明るく見せてくれます。
ファネットにはレンズが2種類あり、青いアクアレンズには紫外線や近赤外線をカットできるという特徴があります。
視界が明るく視認性に優れているので、海の中の様子をよりクリアに観察できるでしょう。
透明のスーパークリアレンズには、光線透過率を最大限に高めて対象物をより明瞭にさせるという特徴があります。
不純物の混ざりを極力抑えているため、素ガラスよりも対象物を観察しやすいです。
レンズの反射を防ぐ機能も備わっているため、クリアシリコンのマスクでも眩しさを感じることはないでしょう。
ファネットには、シックなブラックシリコンはもちろん、女性から人気の高いホワイトシリコンの種類も多く、カラーバリエーションも豊富です。
男女共用のマスクではなかなか気に入るものがなかったという女性は、ぜひファネットを試してみてください。
●マンティスLV
『GULL』の代表ともいえるマンティスシリーズの一つで、スクーバダイビングにもスキンダイビングにも使用できるマスクが『マンティス LV』です。
レンズのフォルムはマンティスの形状を受け継いでいますが、左右・上下視界の広さを更に向上させるローボリューム化を実現しているため、より広い視野を確保できます。
二眼レンズではありますが、視界が狭いと感じることはないでしょう。
マンティス LVもまた、アクアレンズとスーパークリアレンズの2種類のレンズから選ぶことができます。
デザインはブラックシリコンの種類が豊富なので、男性やシャープな印象のマスクを探しているという人におすすめです。
ブラックシリコンの中にも、柔らかい印象のパープルや艶やかなレッドといったカラーもあるので、女性も手を出しやすいマスクだといえるでしょう。
●マンティスLVR
マンティスシリーズの最新作が、『マンティス LVR』です。
マンティス LVのフォルム継承しながら、小型化されたのがマンティス LVRです。
マンティス LVR最大の魅力は、優れたフィット感にあります。
従来の柔らかい素材のマスクは着け心地は良いものの、水が侵入しやすいという特徴がありました。
マンティス LVRでは、そんな問題点が見事に解消されています。
「Comfort Fit Technology(コンフォートフィットテクノロジー)」という独自の技術を開発。
顔とマスクの密着性を向上させ、水が浸入しにくい設計を実現しています。
マンティス LV同様に広い視界を確保しているため、ダイビング中に操作が多い胸元もしっかりと視界に入って安心です。
「広い視界を確保したいけれど、大きいマスクは合わない」という人は、ぜひマンティス LVRを試してみてください。
●まとめ
ダイビングマスクは、顔の印象を決定付けると同時に、水中での活動をより快適なものにしてくれる重要なアイテムです。
マスクを購入する際には、ぜひお気に入りのアイテムを探してみてください。
自身に合うマスクがわからないという人は、インストラクターに相談しましょう。
オーシャンステージに在籍する経験豊富なインストラクターが、マスク選びのお手伝いをします。
顔の印象や目的に合わせて、ダイビング気分の盛り上がるマスクを一緒に探しましょう。