アクアラング レギュレータ(レジェンド)
高級感溢れるデザインの
レジェンドシリーズ。
まず、この卓越されたデザインもこのレジェンドの一つの特徴と言えます。みなさんは、この中のどれがお好みですか?(*^^*)
しかし、もちろん素晴らしいのはこの見た目だけではありません。
そもそもレギュレータは簡単に言うと
「タンクに蓄圧された高圧空気を2段階で減圧し水深に応じて人間が呼吸できるようにする機器」です。
1940年にアクアラングの創設者が発明してから今日まで様々な改良がされてきましたが、中でもこのレジェンドシリーズはアクアラング社のレギュレータの中で最高級ラインです。
このレジェンドはとても優れた機能がたくさん搭載されていますが、今回はその中でも特徴的な点を紹介します。
1、オートクロージャーデバイスシステム(1stステージ)
ファーストステージ内に水が入ってこない!
2、ドライチャンバーシール(1stステージ)
寒冷地でも凍結しにくい!汚れにくい!
3、オーバーバランスドダイヤフラム(1stステージ)
水深が深くなっても呼吸抵抗が少ない!
4、マスターブリージングシステム(呼吸感微調節)機能(2ndステージ)
空気の流量調節とエアーの流れる方向を同時調節が可能!
簡単に言うとこんなところですが、これだけではどの部分が、どういう風に??となっちゃいますよね。
なので少し、説明をしたいと思います。
まず1番目。水が入ってこない!
( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)
衝撃画像です。
浴槽に張られた水の中からダストキャップの付いていないレギュレータが、、、
でも心配ありません!
このアクアラングのレジェンドシリーズは
オートクロージャーデバイス(ACD)機能
というものが搭載されており、タンクバルブからファーストステージを外した瞬間にバネによって
自動的にフタがされるんです!
なのでダストキャップをつけ忘れて水の中に入れてしまっても
中に水が入ってきません。
これはアクアラングのみ持っている技術です。
2枚目の画像はファーストステージから水が入らずフタがされた入り口の上に水滴がプルプルと乗っかっています。
お次は、2番目。凍結しにくい!汚れにくい!
画像の赤丸をした部分、ふつうは穴が空いていますよね。
ここは内部に水を取り入れて水圧を感知する部分ですが、このレジェンドはここに一枚のゴムが張られているんです。
これは
ドライチャンバーシステム
と言って、従来はファーストステージの水圧を感知するために内部の一枚のダイアフラム(圧の変化を感じるための膜)まで水を満たして感知させていたんですが、手前にもう一枚設けて二枚のダイアフラムにすることにより
内部に海水を取り込まずとも水圧の感知を行えるようにしたシステム
です。
これの利点は何かというと、水を取り込まないので
寒冷地でのダイビングでも凍結しにくい
ということが第一に挙げられます。
また、浮遊物のなどが多い環境でも
ファーストステージ内部への異物の侵入を防ぎ、内部をクリーンに保つ働き
もします。
そして3番目。呼吸がしやすい!
こちらは先程の2番目と関わりがあります。
オーバーバランスドダイヤフラム
は、先ほど述べたドライチャンバーシステムを開発することに付随して生み出されました。
先程も述べましたが、ドライチャンバーシステムは二枚のダイアフラムを用いています。
そのうち、海水に接する方の(外側の)ダイアフラムの面積を大きくし、それにかかった圧力を内部の小さい面積のダイヤフラムに伝えることで、実際の海水圧よりも大きな圧力になって伝わります。
そのおかげで、実際の水深の空気抵抗に対して
+αの空気の吸いやすさを与えるのです。
ここまではファーストステージの話。
次はセカンドステージの話に移ります。
4番目、空気の流量調節とエアーの流れる方向を同時調節が可能!
(これはレジェンドシリーズの中でもレジェンドLX、LX TWILIGHT、LUXにのみついている機能です。)
この部分、
MBS(マスターブリージングシステム)
はセカンドステージの新しい呼吸調整方法で、
空気の流量調節とエアーの流れる方向を1つのノブで同時調節が可能です。
これはダイバーの手間を省き、快適な呼吸を手に入れることに繋がります。
特に、空気の流量調節はレジェンドシリーズでもLX、LX TWILIGHT、LUXのみ可能です。
なんだか難しい断面図ですね(笑)
この画像のセカンドステージ中心に横切っている円形の筒の部分がこのセカンドステージの特徴です。
この筒の中の構造の一部にファーストステージから流入する中圧の空気がそのまま入る中圧室があり、
その中圧の力がバネの収縮を助け、空気を吸う際に必要な力(抵抗)を大幅に軽減します。
これにより
呼吸感は格段に向上し、よりスムーズな呼吸を実現するだけでなく特に水深の深い場所での呼吸抵抗を大幅に減少させる
のです。
この画像の赤い部分(ベンチュリー、空気の流れを遮る壁のようなもの)が開いた状態になると
バネが弱くなることにより流量が増え、同時にベンチュリーが全開になり空気を直接吸うことができます。
逆の締まった状態は基本の状態で、
バネは強くなりベンチュリーも自動的にカバーします。
なかなか難しい話でしたが、とにかく
とっても良いもの!!!
とだけは分かっていただけたでしょうか。
私も勉強しながらこれを書いているとこのレジェンドしか使う気にならなくなってきました(笑)
なかなか高価で、しかも長く使うものですので、しっかりと考えて購入したいですよね。
これが新しいレギュレータ選びの一助になれば幸いです( *´艸`)