ダイビングに使うカメラの選び方は?おすすめのカメラまで紹介
ダイビングにカメラを持っていけば、美しい海の世界を撮影できます。
しかし、どのようなカメラでも良いというわけではありません。
カメラによって、防水性を備えていないものも、水中撮影に適していないものもあるためです。
この記事では、ダイビングで使えるカメラの種類や選び方、おすすめのカメラなどについて詳しくご紹介します。
●ダイビングで使えるカメラの種類とは?
●コンパクトデジタルカメラ
コンパクトデジタルカメラは、お手頃価格で軽く、ダイビングにも使いやすいカメラです。
多機能なのが特徴で、防水性があればそのまま水中に持ち込むこともできます。
ただ、防水性は機種によりけりなので、どの程度の深さまで潜れるかは要確認です。
なお、防水性がなくても、防水ハウジングでカバーすればダイビングに使うことができます。
愛用のコンパクトデジタルカメラがあるのなら、その一台と防水ハウジングを組み合わせて使うのも手です。
●一眼レフカメラ
一眼レフカメラは、画質が良く、さまざまなシーンに合わせレンズを使い分けられるカメラです。
大きめのボディが特徴で、しっかり握ることができるため、安定した手ブレが少ない写真を撮影しやすくなっています。
高画質で、本格的な海の写真を撮りたい方にはおすすめだといえるでしょう。
アナログとデジタル両方ありますが、いずれも防水性は備えていないことが多いため、ほとんど防水ハウジングは必須になります。
●ミラーレス一眼カメラ
ミラーレス一眼カメラは、「ミニ一眼」とも呼ばれるカメラです。
一眼レフカメラの内部には反射板(ミラー)が取り付けられていますが、ミラーレス一眼カメラは、そのミラーをなくしてコンパクトな構造にしたのが特徴です。
持ち運びに優れているカメラですが、その分、画質は一眼レフカメラに比べると低くなりがちです。
ただ、近年では、一眼レフカメラ並みに高い画質で撮影可能なものが出ています。
画質が気になる方は、どの程度の画質があるのかチェックしながら選びましょう。
防水性はないため、防水ハウジングは必須といえます。
●アクションカメラ(ウェアラブルカメラ)
アクションカメラ(ウェアラブルカメラ)は、撮影者の体に取り付けて使うのが特徴のカメラです。
高い防水性を備えたものが多くあるため、ある程度なら防水ハウジングがなくても泳ぎながら撮影することができるでしょう。
邪魔になりにくいコンパクトサイズなのも、嬉しい特徴といえます。
静止画向きの機能はそこまで付いておらず、動画撮影に向いたカメラです。
動きのある映像、迫力のある動画を撮りたい方におすすめといえます。
●360度カメラ
360度カメラは、全方向を撮影できるのが特徴のカメラです。
撮影時にはたった一枚の写真ですが、視点を回せば360度見渡せる、他にない写真ができあがります。
全方向を見渡せるため、写真を見た人も、まるで自分が海の中に潜ったような錯覚を味わえることでしょう。
本格的なダイビングで、特別な一枚を撮影したいという方に向いています。
防水性を備えた機種はほとんどないため、防水ハウジングはほとんど必須です。
●ダイビングで使うカメラ選びのポイント
●防水性・防水ハウジングの必要性を確認
最初に確認したいのが、「水中でどの程度使えるか」です。
防水性・耐圧性を備えていても、深さ何mまで使えるかは、カメラによって異なります。
カタログや説明書に記載されているので、必ず確認しましょう。
比較的浅く潜る体験ダイビングでも、5~12m近い防水性・耐圧性が必要です。
ただ、防水性がないカメラでも、防水ハウジングがあればダイビングに使えます。
さまざまなカメラに使える汎用ハウジングと、メーカーから販売されている専用ハウジングがあり、専用のものは防水性が高いものの高価です。
深い場所まで潜る本格的なダイビングでは、カメラに備わっている防水性では不足するため、防水ハウジングはほとんど必須になります。
予算と相談しながら選ぶようにしましょう。
●水中用機能の充実性、スマートフォンとの連携機能
ダイビングに使用するカメラには、「水中用の機能」があると便利です。
水中では色味が変化するため、「水中撮影モード」が備えられていると、色合いに補正をかけながら撮影できます。
あるいは、「RAW撮影」ができるカメラであれば、後から色合いを調整することが可能です。
防水ハウジングにも、水中ライトや水中フラッシュといった器材を装着できるタイプもあるため、本格的な水中写真が撮りたい方は検討してみましょう。
また、スマートフォンとの連携機能がついていれば、写真の保管やSNSへの共有、遠隔シャッターなどもスムーズになります。
写真を多く撮影したい方や、誰かとの共有がしたい方は、機能を細かく見てみましょう。
●開放F値、画質
より良い水中写真を撮る上で、「開放F値」は重要になります。
開放F値とは、写真の明るさに関係するレンズの数値です。
数値が小さいほど明るく撮影できるため、暗い水中での撮影ほど、F値が小さいものの方が有利といえます。
ダイビングでのおおよその目安は、1.4〜2.8ほどです。
そして、美しい景色を収めるためには、「画質」も大切です。
透き通っている海が、画質の低さ故にぼやけて見えてしまうようだと、見栄えも悪くなります。
近年は高画質なカメラが多いので、ぜひこだわりましょう。
画質にはCCDやCMOSといった撮影素子が関わりますが、あまり気にしなくて構いません。
基本的にCCDは高画質ですが、CMOSでも、近年は画質が向上しています。
どちらかといえば、重要なのは画素数で、画素数が大きいほど高画質です。
●ズーム性能
撮影のスタイルにもよりますが、「ズーム性能」も見ておきたい部分の一つです。
ズーム性能が高くなくても、水中での写真撮影は楽しめます。
しかし、小さな生き物を拡大して撮影したいときや、近づくと逃げてしまう臆病な魚を撮影したいときなどに、やはりズーム性能が高いと便利です。
ズームには、レンズを使って拡大する光学ズームと、デジタル処理で拡大するデジタルズームがあります。
デジタルズームは、画像に補正や加工を加えてしまいます。
より自然で美しい写真を撮影したい方は、光学ズーム倍率の高さを気にすると良いでしょう。
●手ブレ補正
ブレがない写真を撮るためには、「手ブレ補正」機能が重要になります。
水中では波の影響もあり、安定した姿勢での撮影はなかなかできません。
ズームするほど手ブレが起きやすくなり、急にやってきたシャッターチャンスを逃すまいと、不安定な姿勢でカメラを構えることもあるでしょう。
「せっかく良い被写体にたくさん出会えたのに、ピンボケを起こして残念な写真ばかり…」とならないためにも、手ブレ補正をかけてくれるカメラを選びましょう。
手ブレ補正にもさまざまなものがありますが、光学手ブレ補正の方が、質が高くおすすめです。
●オーシャンステージおすすめのダイビング向きカメラ
では、実際にダイビングで使われているカメラにはどのようなものがあるでしょうか。
ここで、オーシャンステージで実際に使っているおすすめのカメラをご紹介します。
●オリンパス Tough TG-7
山や海など、過酷な状況でも使用できるコンパクトデジタルカメラです。
水深15mでも使用可能な高い防水性を持ち、-10℃でも稼働することから、冬の海でも使うことができます。
防水ハウジングを用いれば防水性が高まり、より深い海でも問題なく使えるでしょう。
水中撮影モードや光学ズームなども備えており、ダイビングで使うのに適したカメラだといえます。
●GoPro HERO12
GoPro HERO12は、2023年11月頃に発売された、防水対応のアクションカメラです。
「GoPro12」と略して呼ばれることも多いため、そちらが馴染みだという方も多いでしょう。
高耐久性と高画質を備え、高フレームレートで撮影も可能なのが魅力で、スポーツの撮影にも用いられています。
水深はそのままだと10mまでですが、専用の防水ハウジングをオプションで購入できるので安心です。
毎年秋頃になると新作が出て、以前のGoProは安くなるため、ダイビングで動画撮影をしたい方には「GoPro12」をおすすめします。
●Nikon D850
Nikon D850は、デジタル一眼レフカメラです。
一般的に一眼レフカメラは高画質で知られますが、Nikon D850は発売時に約4,500万画素という飛びぬけた性能で注目を浴びています。
2017年頃販売開始されていながら、現状でも通用するレベルの高画質な撮影が可能です。
ピントを合わせる「AF(オートフォーカス)」の機能にも優れ、ダイビング中の急なシャッターチャンスにも対応しやすいでしょう。
防水性はほとんどないため防水ハウジングは必須ですが、Nikon Dシリーズは、中古も多くあります。
D850のような高機能な機種と比べると、防水ハウジングを含めても安く手に入りやすいでしょう。
●まとめ
ダイビングで使えるカメラの種類や選び方、おすすめのカメラなどについて詳しくご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
オーシャンステージでは、ダイビングツアーを定期的に行っています。
高い透明度を誇る南紀・串本や、沈船が見られる白浜、ジンベエザメが見られるフィリピンなど、さまざまな海に撮影に行くことが可能です。
資格取得がまだという方のために「資格取得コース」、興味があるけれど不安という方には「体験ダイビング」もご用意しています。
ダイビングで水中の神秘的な世界を撮影したい方は、ぜひオーシャンステージにご相談ください。